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日本語教師に将来性はあるの?データと政策からみる未来

日本語

「これから日本語教師になろうか悩んでいる」

「日本語教師になって、ずっと食べていけるのだろうか」

そんな風にお悩みのことと思います。

6年間、日本語教師の仕事をしてきて感じる、「日本語教師」という職業の将来性についてお話しようと思います。

 

日本語教師の需要を決めるもの

日本語教師を必要とする方が多くいれば、日本語教師としての仕事が成り立ちます。
需要を決めるものは、以下のものがあります。

  • 在留外国人数の推移
  • 日本語学習者数と日本語教師数の推移
  • 国際情勢や国の政策

大前提として、この記事は「日本」で日本語教師をする場合の将来性を考えます。

 

在留外国人数の推移

(出典:在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表)

出入国在留管理庁が公開している在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表を基にグラフを作成しました。

在留外国人は年々増加していることが見て取れると思います。

日本語教師をする上で、日本国内に日本語を外国語として学ぶ外国人がいなければ、日本語を教える必要性もありません。

在留外国人は見込みのお客さんとも言え、在留外国人の増加は日本語教師の将来性につながると言えます。

出入国在留管理庁の「在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表」について、詳しくはこちら→【在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表】 | 出入国在留管理庁

 

日本語学習者数と日本語教師数の推移

(出典:令和4年度日本語教育実態調査報告書「国内の日本語教育の概要」)

文化庁が毎年「日本語教育実態調査」というのを行っています。

灰色の棒グラフが学習者数で、オレンジ色の棒グラフが日本語教師数です。

調査の結果を見ると、近年では2020年から学習者数ガクッと下がって、2022年は少し上がってきました。

2020年にガクッと下がった理由は、「コロナウィルスの蔓延」です。

2020年以前は今よりもっと学習者がいたことがわかると思います。

時間軸を長くして、日本語学習者数と日本語教師数の推移を見てみます。

時間軸を長くしてみると、日本語学習者数は増えてきていることが見てとれると思います。

オレンジ色の棒グラフである日本語教師数に目立った増減はありません。

日本語教師のお客さんは学習者ですので、学習者数の増加が日本語教師の将来性につながると言えます。

学習者数が今後また増えていくようであれば、「日本語教師」という職業に将来性があると言えるのではないでしょうか。

文化庁の「日本語教育実態調査」について詳しくはこちら→日本語教育実態調査等 | 文化庁

 

国際情勢や国の政策の影響を受ける

先ほど、「コロナウィルスの蔓延」によって2020年に学習者がガクッと下がったことをお話しました。

こういった国際情勢は日本語教師の仕事にダイレクトに影響します。

実際にわたしも「コロナウィルスの蔓延」により、2020年から2021年は、仕事がとても少なかったです。

 

それ以外にも、国の政策がとても大きな影響を及ぼします。

以前には、文部科学省が「留学生30万人計画」という政策で、2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指すものでした。

実際にたくさんの外国人留学生が入国し、この計画は達成されました。

2023年、岸田文雄首相は2033年までの留学生に関する目標として、「外国人留学生を40万人受け入れ、日本人留学生を50万人送り出す」と掲げました。

令和5年3月17日 教育未来創造会議 | 総理の一日 | 首相官邸ホームページ
岸田総理は、総理大臣官邸で第5回教育未来創造会議を開催しました。

 

2019年からは人材不足に対応するための在留資格「特定技能」が創設され、受け入れを開始したことで、多くの外国人が入国しています。

 

そして、現在では日本語教育の質の確保のために、国家資格「登録日本語教員」が創設されました。

国が日本語教育に力を入れていることが見て取れると思います。

 

最後に

「日本語教師に将来性はあるのだろうか?」についていろいろなデータを見たり、自分の経験から、未来を考えてみました。

先のことはだれにもわかりませんが、自分の気持ちは自分にしかわかりません。

もし日本語教師に少しでも興味があるのであれば、ぜひ挑戦してみてください。

自分の気持ちにしたがった結果、明るい未来が開けていくと信じています。

 

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