「日本語教師の仕事に興味があるけど、自分には向いているのかな?」
「日本語教師の仕事に向いてる人って、どんな人?」
日本語教師という仕事はとても楽しく、わたしは自分の天職を見つけられたと感じています。
5年この仕事をしてきて、これまで、すぐに辞めてしまった方や長く働いてきている方など、いろんな先生を見てきました。
どんな人に向いているのか考えてみましたので、紹介します。
学ぶことが好き
日本語教師は「教師」というだけあって、「教える」ことがメインだと感じられると思います。
実際にわたしは5年日本語教師をしていて、「教える」ことよりも「学ぶ」ことの方が多く感じています。
「教えることが好き」というよりかは「学ぶことが好き」だと思える人には、この仕事が向いていると言えます。
というのも、「教える」ということがこの仕事だと思っていると、学生に対して「教えたのにできない」「教えても学ぶ気がない」などと相手を責めたり、また「自分の指導スキルが足りないから学生に申し訳ない」と自分を責めたりしてしまいます。
相手を責めるのも、自分を責めるのも、日本語教師人生の寿命を縮める行為だと感じます。
このように「自分には向いていない」とやめていく先生方を何人も見てきました。
「学ぶことがたのしい」、そう思えると、日本語教師という仕事の楽しさに気づけるのではないでしょうか。
人と関わることが好き
日本語教師はサービス業です。学生とコミュニケーションを取り、語学学習というサービスを届ける仕事です。
人と関わることが苦手な方にとっては、とても大変かもしれません。
たとえば、接客業に楽しさを感じる人は、日本語教師もたのしく感じるのではないかなと思います。
わたしは飲食店でアルバイトしたり、販売のアルバイトなどを通して、自分は人と関わる仕事がしたいと思っていたので、このようなアルバイトを楽しく感じる方は、日本語教師の仕事も向いていると感じます。
もし、人と関わることが苦手だけど、日本語教師の仕事に興味があるという方は、「人と関わる」ことのなにが苦手なのか、そこを深堀してみてください。
その苦手なところが日本語教師の仕事で大事なところかどうかを確かめてみるといいと思います。
たとえば、わたしは基本的に人と関わることは苦ではありませんが、自分の話し方にコンプレックスがあり、通訳や商談などで人と関わることは、得意ではありません。
でも、日本語教師という仕事では、自分がコンプレックスだと思っていた話し方をほめられることが多く、これもわたしが日本語教師を天職だと思う理由の一つです。
語学勉強に楽しさを感じる
日本語教師の仕事は「日本語」という言語の習得をサポートする仕事です。
これまで語学学習を楽しいと思ったことがある方は、その経験を存分に生かすことができると思います。
わたしも学生時代に外国語を勉強しており、養成講座で学んでいる時は、外国語と日本語を比較しながら、日本語を学ぶことがとても楽しかったです。
教師になったいまでも、わからないことがあれば時間を忘れて夢中で勉強してしまいます。
「どういう風に伝えたら、わかりやすいかな?」と考えたり、「学生の言語では、どう解釈するんだろう?」など、考えるだけでわくわくします。
外国と関わりたい
日本語教師をしていると、たくさんの外国の方と接することになります。
外国が好きな方や、外国の方と関わりたいという方には、本当におすすめの仕事です。
わたしは日本語教師をしていて、「日本はすごい」と思いすぎないようにしています。
自分が生まれた国を過大評価してしまうことはあると思いますが、それが差別につながってほしくないと思っているからです。
学校にいる学生は、はじめて外国にきたのかもしれません、はじめて出会う外国人がわたしかもしれません。
学校にいる学生の「はじめて」が嫌な思い出にならないように接したいと思っています。
日本語は全くわからないとしても、学校にいる学生も一人の人間です。
差別しない差別されない社会を作りたい、そう思える方には、ぜひ日本語教師になってほしいです。
最後に
わたしが日本語教師をしてきて感じる、日本語教師に向いている人の特徴を書いてみました。
これらの特徴に当てはまる日本語教師がどんどん増えて行ったら、きっとすてきな社会になるだろうなぁと思います。
そんな社会に向けて、わたしもがんばります。
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