日本語教師として働きたいと思っても、求人に応募した後、どのような選考が行われるのか分からず、不安に感じる方もいるかもしれません。
私自身、養成講座の修了前に日本語学校の求人を探し、応募した経験があります。
この記事では、日本語教師の求人に応募してから採用されるまでの流れについて、私自身の経験と共に一般的な流れをお伝えします。
これから日本語教師になりたい方のご参考になればうれしいです。
日本語教師の求人に応募してから採用されるまで
日本語教師の採用では、書類選考や面接だけでなく、求人によっては模擬授業が行われることもあります。
以下に、求人に応募してから採用されるまでの一般的な流れをご紹介します。
履歴書・職務経歴書などを準備する
応募条件を確認したら、必要な書類を準備します。
多くの場合、履歴書や職務経歴書などが求められます。
ただし、必要な書類は求人によって異なり、資格を証明する書類などの提出を求められる場合もあります。
履歴書には、学歴や職歴のほか、志望動機や自己PRなどを記載します。
日本語教師の経験がある方は、これまで担当した授業や使用した教材などを職務経歴書に記載するよう求められることもあります。
募集要項をよく読み、指定された書類を準備してみてください。
求人に応募する
必要書類が準備できたら、求人に記載されている方法で応募します。
応募方法には、メールや応募フォーム、郵送などがあります。
提出先や提出方法、締切日を確認し、書類に不備がないかチェックしてから送りましょう。
応募後は、学校からの連絡を確認できるようにしておくことも大切です。
書類選考・面接を受ける
応募後は、書類選考が行われ、選考を通過すると面接に進むケースがあります。
面接では、志望動機やこれまでの経験、日本語教師を目指した理由などを聞かれることがあります。
また、学生への対応や授業に対する考え方などについて質問される場合もあります。
面接の回数や方法は学校によって違います。
対面で行う場合もあれば、オンラインで実施する場合もあるため、案内を確認して準備してみてください。
求人によっては模擬授業を行う
日本語教師の採用では、面接に加えて模擬授業が行われることもあります。
模擬授業とは、採用選考の中で実際の授業を想定して教えるものです。
例えば、文法項目を一つ選び、その意味や使い方を学習者に教える形式があります。
模擬授業の時間や課題、実施方法は学校によって違います。
10〜20分程度の模擬授業を行う求人もあり、学習者役を学校の教員が担当する場合もあります。
模擬授業がある場合は、事前に課題や時間、使用できる教材などを確認して準備してみてください。
ただ、すべての求人で模擬授業が行われるわけではありません。
面接のみで選考する求人もあるため、募集要項や学校からの案内を確認することが大切です。
採用条件を確認し、勤務開始日を調整する
選考を通過して採用の連絡を受けたら、給与や勤務時間、雇用形態などの条件を確認します。
また、勤務開始日についても、学校と相談して調整します。
養成講座に通っている方や、現在別の仕事をしている方は、修了日や退職日などとの兼ね合いも考えておくと良いです。
採用の連絡を受けたら、提示された勤務条件を確認し、納得したうえで返事をするのがおすすめです。
日本語教師の採用選考は学校によって違う
ここまで、求人に応募してから採用されるまでの一般的な流れを紹介しました。
ただ、実際の選考方法は学校によって違います。
書類選考の後に面接と模擬授業を行う学校もあれば、面接を中心に選考する学校もあります。
応募する際は、求人情報や学校からの案内をよく確認し、必要な準備を進めてみてください。
私が養成講座の修了前に日本語学校の内定を得るまで
私が養成講座を受講中に、未経験で日本語教師の内定を得るまでの経験をご紹介したいと思います。
養成講座に通いながら、就職活動を始めた
私は日本語教師養成講座に通っているときに、就職活動を始めました。
養成講座の先生から「日本語教師としての実績が確実に評価されるから」と、法務省告示校(留学生の受け入れが認められた学校)での勤務を強く勧められました。
当時はそのアドバイスに従い、法務省告示校の一覧から自分に合う学校を探して応募しました。
そして、それぞれの学校のホームページで採用情報を確認し、応募できそうな学校には電話で問い合わせました。
その際、自分が養成講座に通っていて、まだ修了前であることを伝えました。
すると、修了見込みでも応募できると言ってもらえた学校があり、応募することにしました。
6校ほど問い合わせ、2校の面接へ
覚えている限り、6校ほどの日本語学校に電話で問い合わせました。
そのうち4校からは電話の段階で断られましたが、2校は面接に進めることになりました。
養成講座に通いながらの就職活動だったため、面接の日程を調整するのも簡単ではありませんでした。
平日に休める日は月に1日しかなかったので、1校はその日に面接をお願いしました。
もう1校は当時受講中の養成講座の授業が終わったあとに面接をお願いしたところ、了承してもらえました。
夕方6時ごろに面接をしてもらったことを、今でも覚えています。
面接では模擬授業も行った
1校目の面接では、「た形」を教える模擬授業を行いました。
また、採用担当者からは、私の学歴や応募条件について説明を受けました。
そのとき、日本語教育能力検定試験に合格しておくと採用の面で有利になるとアドバイスをいただき、受験を決めました。
残念ながら、この学校から内定をもらうことはできませんでした。
もう1校の面接では、「あげる・もらう」を教える模擬授業を行いました。
こちらの学校では、日本語教育能力検定試験を受ける必要はないと言われました。
結果として、私はそれまでの経歴のまま、検定試験を受験する前に内定をもらうことができました。
そして、養成講座を修了したあとに働き始めることになりました。
面接で印象に残っている質問もあります。
「学生が授業中にスマートフォンをいじり始めたり、居眠りを始めたりしたら、どう対応しますか?」という質問です。
日本語教師の仕事では、日本語を教える力だけでなく、授業中の学生への対応についても考えておく必要があるのだと感じました。
無事に内定をもらえたときは、本当にうれしかったです。
日本語学校は、住んでいる地域によって通いやすさが違う
就職活動では、自宅から通いやすい学校を探しました。
しかし、その後、同じ市内で引っ越しをしたところ、引っ越し先の近くには日本語学校がほとんどなく、通勤距離が長くなってしまいました。
この経験を通して、同じ市内であっても、日本語学校が多い地域と、ほとんどない地域があることを初めて実感しました。
地域による差が、想像していた以上に大きかったんです。
これから日本語教師として働きたい方は、求人情報だけでなく、自分が住んでいる地域や、今後引っ越す予定の地域に日本語学校があるかどうかも、事前に調べておくことをおすすめします。
自宅から通える範囲にどのくらい学校があるのかを知っておくことは、就職先を探すうえで大切なポイントだと思います。
最後に
日本語教師の求人に応募してから採用されるまでの流れと、実際に未経験で日本語教師に応募し採用された私の経験をご紹介しました。
日本語教師の採用では、書類選考や面接だけでなく、求人によっては模擬授業を行うこともあります。
選考を前に不安な気持ちになっている方が、事前に心の準備をして、自分がこれまで勉強してきたことや日本語教育への思いを、当日しっかり発揮できるようにと心から願っています。
この記事が、日本語教師として働きたいと考えている方の仕事探しの参考になればうれしいです。


